豊橋カレーうどんとは? 器の底にとろろご飯、うずらの卵が乗る愛知・豊橋のご当地うどんの五箇条と食べ方
公開 文: Katsunori

この記事で紹介する店
豊橋カレーうどんは、愛知県豊橋市のご当地うどんです。器の底にご飯ととろろが入っていて、その上にカレーうどんが乗っています。うどんを食べ終わると、下からとろろご飯が出てきて、残ったカレーと合わせて二度目の味を楽しめます。
この記事では、豊橋市のウェブ百科事典、豊橋観光コンベンション協会の公式サイト、特許庁の地域団体商標のページ、農林水産省と愛知県の資料をもとに、豊橋カレーうどんの決まりごとと生まれた経緯、店を紹介します。
豊橋カレーうどんの五箇条
豊橋市のウェブ百科事典には、「豊橋カレーうどん 5 箇条」が載っています。
- 自家製麺を使用する
- 器の底から、ごはん・とろろ・カレーうどんの順に入れる
- 豊橋産ウズラ卵を使用する
- 福神漬または壺漬・紅しょうがを添える
- 愛情を持って作る
豊橋観光コンベンション協会によると、豊橋カレーうどんを出せるのは、豊橋市内に店を構えて豊橋麺類組合に加盟し、さらに提供店で作る「チーム華麗」に加盟している店だけです。豊橋市のページも、イベントへの出展を除けば豊橋市以外では食べられない、と書いています。

食べ方の順番
豊橋市のページは、食べ方をこう案内しています。まずカレーうどんをふつうに味わいます。このとき、器の底に箸をさして混ぜないようにします。うどんを食べ進めると、その下から「とろろがのったごはん」が出てくるので、カレーとからめて二度目の味を楽しみます。
特許庁の地域団体商標のページは、残ったルーととろろご飯を混ぜて雑炊風に食べるとカレーの味がまろやかになり、1 杯で 2 度おいしさを楽しめる、と説明しています。
2010 年に生まれたご当地うどん
うどん屋のまかないから
豊橋市のページによると、豊橋カレーうどんは、ある 1 軒のうどん屋のまかないから生まれました。「カレーうどんにとろろをかける」というまかないが注目され、はじめはとろろがかかったカレーうどんにご飯を後から入れる形でしたが、試行錯誤を重ねて、底からご飯・とろろ・カレーうどんの順に入れる形ができあがりました。
豊橋観光コンベンション協会は、豊橋のうどん屋は自家製麺率 100% で、そのおいしいうどんをもっと多くの人に食べてほしいという思いから生まれた、と書いています。特許庁のページも、100 年以上続く「うどんのまち豊橋」のうどんを全国に発信するために考えられたと説明しています。
発売は 2010 年 4 月 24 日
協会の公式サイトによると、販売開始は 2010 年 4 月 24 日です。国立国会図書館のレファレンス協同データベースに載っている図書館の回答によると、2009 年に地域活性化のため豊橋観光コンベンション協会などが連携して開発し、2010 年 8 月のテレビ番組での放映と協会の宣伝活動で定着しました。
協会の発表によると、2021 年 11 月には販売総数が 200 万食に達し、2024 年 4 月の時点では 239 万食を超えています。2025 年には 15 周年のスタンプラリーが市内 39 店舗で行われました。
地域団体商標とマスコット
「豊橋カレーうどん」は、豊橋商工会議所を権利者とする地域団体商標(商標登録第 5990959 号)です。指定役務は「愛知県豊橋市におけるカレーうどんの提供」です。
マスコットは、全身がカレー色の「Yeah! Rō(イエロー)くん」です。協会によると 2010 年に誕生し、名前は 3,909 通の応募から選ばれました。
なぜうずらの卵なのか
豊橋市は、うずらの卵の産地です。農林水産省の広報誌「aff」2018 年 9 月号は、豊橋市を「うずらの卵生産量日本一」の町として紹介し、愛知県が全国シェアの 7 割を占め、なかでも豊橋市は県内トップの生産量だと書いています。豊橋市のウェブ百科事典は、うずらの卵は豊橋市が全国シェアの約 50% を占める食材だと説明しています。
愛知県の畜産課のページによると、いまの産業用のうずらは、戦後に豊橋市の鈴木経次さんが数つがいのうずらから再出発させたもので、豊橋市を含む東三河地域が一大産地になりました。豊橋市には、日本で唯一のうずら専門の農協「豊橋養鶉農業協同組合」があります。
「aff」の記事によると、トッピングのうずらの卵は、店によって生卵派とゆで卵派に分かれます。豊橋市のページによると、市内のうどん・そば屋でざるうどんを注文すると、生のうずらの卵と殻を割る専用のはさみが付いてくることが多いそうです。
豊橋でカレーうどんを食べられる店
豊橋観光コンベンション協会の店舗一覧に載っている店のうち、公式サイトや協会のページで歴史が確かめられた 3 店を紹介します。営業時間や価格は変わることがあるので、出かける前に確認してください。
勢川本店
松葉町にある店です。公式サイトの「勢川のあゆみ」によると、1914 年(大正 3 年)に割烹旅館「勢河」として創業し、1952 年に食堂「勢川」に改名しました。屋号は、伊勢の人と三河の人が結婚して一文字ずつ取ったものです。協会は、昔ながらの素朴な味にたっぷりの肉と油揚げを入れたカレーうどんだと紹介しています。
玉川うどん 広小路本店
広小路にある店です。協会の飲食店ページによると、創業は明治 42 年(1909 年)です。協会は、素揚げ野菜とチキンカツをトッピングした、彩りの鮮やかなカレーうどんだと紹介しています。
うどん・そば処 東京庵本店
大手町にある店です。公式サイトによると、創業は明治 17 年(1884 年)で、創業者は戸倉常五郎です。協会の会員紹介は、うどんもそばもつゆもすべて自家製の、豊橋一の老舗うどん・そば屋だと書いています。協会は、この店のカレーうどんを「見かけは『にかけ』、中身は『カレー』」と紹介しています。
豊橋の一玉を記録する
豊橋カレーうどんは、店ごとにカレーのルーやトッピングが違います。一玉 うどんログでは、食べた一杯の写真と感想を記録できます。うずらの卵が生だったかゆで卵だったか、とろろご飯まで食べ切ったかを書き留めておくと、店めぐりが楽しくなります。同じ愛知のうどんとして、名古屋の味噌煮込みうどんときしめんも紹介しています。
参考にした資料
- 豊橋ウェブ百科事典「豊橋カレーうどん」・「うずら」(豊橋市)
- 由来・こだわり・店舗一覧・キャラクター紹介(豊橋観光コンベンション協会)
- 豊橋カレーうどん 200 万食達成記念イベント・豊橋カレーうどん 14 祭・15 周年スタンプラリー(豊橋観光コンベンション協会)
- 勢川本店・玉川うどん 広小路本店・株式会社東京庵(豊橋観光コンベンション協会)
- 商標登録第 5990959 号 豊橋カレーうどん(特許庁、2021 年 10 月 7 日更新)
- 豊橋カレーうどんがどのようにして生まれたのか(レファレンス協同データベース)
- あっぱれ 全国の日本一を訪ねて vol.5 うずらの卵生産量日本一!愛知県 豊橋市(農林水産省 広報誌 aff、2018 年 9 月号)
- うずらについて(愛知県農業水産局畜産課、2025 年 3 月 31 日)
- 勢川のあゆみ(うどん・そば屋の勢川)
- 東京庵のご紹介(株式会社東京庵)
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一玉 うどんログで、食べたうどんを一玉ずつ記録できます



