京都のうどん あんかけの「たぬき」「けいらん」と九条ねぎ、代表的な店 4 店
公開 文: Katsunori

この記事で紹介する店
京都のうどん店の品書きには、「たぬき」「けいらん」「のっぺい」など、ほかの土地では見かけにくい名前が並びます。なかでも目立つのが、とろみのある「あんかけ」のうどんです。
この記事では、京都府の地域情報サイトや JR 東海の観光サイト「そうだ 京都、行こう。」の説明をもとに、京都のうどんの特徴と代表的な店を紹介します。
京都のうどんの特徴
「そうだ 京都、行こう。」は、京都のうどんを「鰹と昆布の出汁がきいたおつゆ」に「細めの柔らかい麺がよくなじむ」ものと紹介しています。
京都産業大学の広報サイトの記事(2024 年)も、香川県のコシの強い讃岐うどんと比べ、京都のうどんはやわらかいのが特徴で、とろりとしたあんかけとよく合うと書いています。
京都の「きつね」と「たぬき」
きつねは刻んだ油揚げ
京都府の地域情報サイト「CO-KYOTO」は、京都では食べやすい大きさに刻んだ油揚げと、九条ネギが入ったものを「きつねうどん」と呼ぶと紹介しています。
日本気象協会の tenki.jp のコラムによると、京都では油揚げの切り方で呼び分けることがあり、甘辛く煮た油揚げを「甘ぎつね」、短冊状に切った油揚げを「きざみきつね」と呼ぶそうです。
たぬきは、きつねのあんかけ
京都で「たぬき」といえば、きつねうどんをあんかけにしたものです。CO-KYOTO も京都産業大学の記事も、そう説明しています。
地域ごとの意味の違いをまとめると次のとおりです。
| 地域 | 「たぬき」が指すもの |
|---|---|
| 関東 | 揚げ玉(天かす)をのせたうどん・そば |
| 大阪 | 甘辛い油揚げをのせたそば |
| 京都 | 刻んだ油揚げのうどんを、あんかけにしたもの |
名前の由来について、日本経済新聞の 2013 年の記事は、きつねにあんをかけると「きつねが化けてたぬきになる」から、という話を紹介しています。大阪のきつねうどんとの違いは大阪のきつねうどんでも取り上げています。
けいらん
「けいらん」は、溶き卵を入れたあんかけのうどんです。CO-KYOTO は、溶き卵のあんかけに生姜(しょうが)を利かせた、体を温めるメニューと説明しています。
名前は卵(鶏卵)から来ています。CO-KYOTO によると、かつて高級品だった卵をぜいたくに使ったことが、名前の由来といわれています。
「そうだ 京都、行こう。」も、京都の主なうどんとして、きつね・たぬきと並べて「けいらん(卵とじ餡かけ+生姜)」を挙げています。
九条ねぎ
京都のうどんによく合わせられるのが、九条ねぎです。緑の葉の部分を食べる「葉ねぎ」の一種です。
京都市の説明によると、和銅 4 年(711 年)に稲荷神社が建てられたとき、今の伏見区深草で、浪速(今の大阪)由来の原種の栽培が始まったとされています。平安時代前期の承和年間(834〜848 年)には、すでに九条で栽培されていた記録があるそうです。
「そうだ 京都、行こう。」では、九条ねぎをたっぷりのせた「ねぎうどん」を出す店も紹介されています。
品書きの名前の早見表
ここまでの内容を、品書きで見かける名前ごとにまとめます。店によって中身が違うこともあるので、迷ったら店の人に聞くのが確実です。
| 品書きの名前 | 中身 | 説明している資料 |
|---|---|---|
| きつね | 刻んだ油揚げと九条ねぎのうどん | CO-KYOTO |
| たぬき | 刻んだ油揚げのうどんのあんかけ | CO-KYOTO、京都産業大学 |
| けいらん | 溶き卵のあんかけに生姜 | CO-KYOTO、そうだ 京都、行こう。 |
| ねぎうどん | 九条ねぎをのせたうどん | そうだ 京都、行こう。 |

京都のうどんの代表的な店
京都府の地域情報サイト、JR 東海の観光サイト、京都産業大学の広報サイトで紹介されている店から、創業年などが示されている 4 店を選びました。営業時間や価格は変わるので、訪れる前に確かめてください。
京うどん 生蕎麦 おかきた(京都市左京区)
平安神宮の近く、岡崎にある店です。「そうだ 京都、行こう。」では、1940 年創業で、利尻昆布を使っただしの店として紹介されています。
紹介の根拠: JR 東海「そうだ 京都、行こう。」の京都うどん特集で紹介(2021 年)。
冨美家 錦店(京都市中京区)
錦市場にある店です。「そうだ 京都、行こう。」は、名物の鍋焼きうどん「冨美家鍋」を紹介しています。
紹介の根拠: JR 東海「そうだ 京都、行こう。」の京都うどん特集で紹介(2021 年)。
やっこ(京都市中京区)
京都御苑の近く、夷川通にある店です。CO-KYOTO によると 1930 年(昭和 5 年)創業で、きつねうどんは甘辛く味付けした油揚げで出しています。「そうだ 京都、行こう。」では、「のっぺい」が人気と紹介されています。
紹介の根拠: 京都府の地域情報サイト CO-KYOTO(2023 年)と、JR 東海「そうだ 京都、行こう。」(2021 年)で紹介。
招福亭(京都市下京区)
東本願寺の近くにある店です。「そうだ 京都、行こう。」では、1938 年創業で自家製麺、甘めのだしの店として紹介されています。京都産業大学の広報サイトも、京都のたぬきうどんの取材先として取り上げています。
紹介の根拠: JR 東海「そうだ 京都、行こう。」(2021 年)と、京都産業大学の広報サイト(2024 年)で紹介。
京都の一杯を記録する
同じ「たぬき」でも、あんのとろみや油揚げの味付けは店ごとに違います。一玉 うどんログでは、食べた一杯の写真と、コシ・ダシ・ネギの好みを記録できます。京都のうどん巡りの記録にも使ってみてください。
参考にした資料
- 京都ならではのご当地麺〜きつねにたぬきにけいらん…ゴム?鬼!?〜(CO-KYOTO、京都府、2023 年 12 月 6 日)
- 名所とめぐる京都うどん(そうだ 京都、行こう。、JR 東海、2021 年 10 月 19 日)
- 京都のうどんは他府県と違う!?京都の「たぬきうどん」の秘密に迫る!(京都産業大学、2024 年 5 月 16 日)
- キツネとタヌキのうどんとそばが、京都と大阪で違いすぎる!(tenki.jp、日本気象協会、2016 年 7 月 2 日)
- きつねそば・たぬきうどん、なぜ大阪にはない?(日本経済新聞、2013 年 3 月 2 日)
- 九条ねぎ(京都市、2025 年 4 月 9 日更新)
関連記事
一玉 うどんログで、食べたうどんを一玉ずつ記録できます



