博多うどんとは? やわらかい麺とごぼう天、発祥の碑と老舗・チェーンの案内
公開 文: Katsunori

この記事で紹介する店
福岡といえばラーメンの印象が強いかもしれません。ですが、地元ではうどんもよく食べられています。コシの強い讃岐うどんとは違い、やわらかい麺と、ごぼう天などの揚げ物をのせる食べ方がよく知られています。
この記事では、福岡市や福岡県の観光サイト、地元の放送局 RKB 毎日放送の記事などをもとに、博多のうどんの特徴と、名前の挙がる店を紹介します。
博多うどんの特徴
やわらかい麺
RKB 毎日放送の記事(2023 年)は、福岡のうどんの特徴として、麺がやわらかいことを挙げています。
昔ながらの店では、あらかじめ茹でておいた麺を温め直して出す「茹で置き」のやり方もあります。RKB の 2022 年の記事では、博多区呉服町のみやけうどんが、今も茹で置きのうどんを出す店として紹介されています。一方で、茹で立ての麺に切り替えた老舗もあり、やわらかさの程度は店によって違います。
具はごぼう天や丸天
同じ RKB の記事は、福岡のうどんの具として、ごぼう天、いわし天、いも天、丸天(練り物の天ぷら)などを挙げています。記事によると、街頭で聞いた 100 人のうち 92 人がごぼう天を注文すると答えたそうです(RKB の街頭インタビュー、2023 年)。
ごぼう天の形は店によってさまざまです。因幡うどんのように揚げ玉と薄切りのごぼうを合わせた形もあれば、資さんうどんのように棒状(スティック)のごぼ天もあります。RKB の記事では、ごぼう天がだしを吸ってやわらかくなった状態を好む声も紹介されています。

承天寺の「饂飩蕎麦発祥之地」の碑
博多駅の近く、博多区博多駅前にある承天寺(じょうてんじ)の境内には、「饂飩蕎麦発祥之地(うどんそばはっしょうのち)」と刻まれた碑があります。
福岡市の観光情報サイト「よかなび」によると、承天寺は仁治 3 年(1242 年)の創建で、開山(初代の住職)は聖一国師(しょういちこくし)です。聖一国師は宋(当時の中国)で学び、1241 年に帰国しました。その際に、うどん・そば・羊羹・饅頭などの製法を伝えたとされています。
福岡市の「まるごと福岡博多」も、聖一国師が製粉の技術を持ち帰り、うどんやそば、饅頭などの粉物の食文化が広まったと紹介しています。
ただし、うどんの起源には、ほかにもいくつかの説があります。承天寺の碑は「福岡ではこう伝えられている」という話として受け止めるのがよさそうです。香川に伝わる空海の言い伝えは、香川県はなぜ「うどん県」?で触れています。
店の紹介
ここでは、自治体や県の観光サイト、RKB 毎日放送の記事、店の公式サイトで紹介されている店を取り上げます。営業時間や定休日、店舗の場所は変わることがあるので、出かける前に店の公式情報で確かめてください。
かろのうろん(福岡市博多区)
福岡県観光連盟の「クロスロードふくおか」によると、明治 15 年(1882 年)創業の店です。博多区上川端町にあります。店名は博多の方言で「かどのうどん」という意味だそうです。
同サイトは、前日に手打ちして一晩寝かせた麺と、羅臼昆布といりこ、かつお節でとっただしを紹介しています。RKB の 2022 年の記事では、福岡で最古のうどん店として紹介され、4 代目が茹で置きから茹で立てに変えたと書かれています。
みやけうどん(福岡市博多区)
RKB の 2022 年の記事で紹介されている、1954 年創業の店です。博多区呉服町にあり、茹で置きのうどんを出す昔ながらの店として取り上げられています。
因幡うどん 渡辺通店(福岡市中央区)
因幡うどんは昭和 26 年(1951 年)創業と、RKB の 2022 年と 2023 年の記事が紹介しています。2022 年の記事では、ごぼう天を「固めた揚げ玉の上に揚げゴボウのスライスが乗ったイメージ」と説明しています。
牧のうどん 加布里本店(糸島市)
糸島市観光協会のサイトは、牧のうどんを「糸島生まれの大人気うどん店」と紹介し、そのルーツが糸島にあると書いています。麺の固さを「かた麺・中麺・やわ麺」から選べることや、昆布やかつお節などでとったスープを継ぎ足せることが紹介されています。
RKB の 2022 年の記事によると、麺を冷水で締めない「釜揚げ」の麺で、量は一般的な店の倍の約 500g だそうです。卓上のやかんでつゆを足せることも紹介されています。
資さんうどん(北九州市)
資さんうどんの公式サイトによると、1976 年(昭和 51 年)に北九州市戸畑区で創業しました。博多ではなく北九州で生まれた店で、2023 年に大阪、2024 年に関東へ進出しています。甘辛く炊いた牛肉と、棒状のごぼ天をのせた「肉ごぼ天うどん」が、2012 年に正式メニューになったと紹介されています。
ウエスト(福岡市博多区)
ウエストの公式サイトによると、1966 年に福間町(現在の福津市)で 1 号店が生まれ、現在の本社は福岡市博多区にあります。うどん店のほか焼肉店なども展開しています。
讃岐うどんとの違いを楽しむ
香川の讃岐うどんは、麺を冷水で締めるかどうかで食べ方が分かれます。くわしくはかけ・ぶっかけ・釜揚げ・釜玉のちがいをご覧ください。九州のうどんでは、長崎県の五島うどんも紹介しています。
食べた一杯を記録する
同じごぼう天うどんでも、ごぼう天の形や麺のやわらかさは店ごとに違います。一玉 うどんログでは、食べた一杯の写真と、コシ・ダシ・ネギの好みを記録できます。博多で食べ比べるときの控えにどうぞ。
参考にした資料
- 承天寺(よかなび、福岡市)
- うどんも、そばも、まんじゅうも博多発祥(まるごと福岡博多、福岡市)
- 福岡県民が「ごぼう天」が好きなのはなぜ? 福岡のうどん食文化を調査!(RKB 毎日放送、2023 年 11 月 9 日掲載)
- 博多でまず食べておきたい王道うどん店5選(RKB 毎日放送、2022 年 10 月 3 日掲載)
- かろのうろん(クロスロードふくおか、福岡県観光連盟)
- 釜揚げ 牧のうどん 加布里本店(つなぐ糸島、糸島市観光協会)
- 資さんうどんの歴史(資さんうどん)
- 会社概要(ウエスト)
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一玉 うどんログで、食べたうどんを一玉ずつ記録できます



