年明けうどんとは? 元日から 1 月 15 日までに食べる、紅い具をのせた白いうどんの決まりと由来
公開 文: Katsunori

年明けうどんは、新年に食べるうどんです。年越しそばのように昔から続く風習ではなく、香川県のうどん業界が新しく呼びかけた行事です。
この記事では、年明けうどんの公式サイト、全国製麺協同組合連合会、農林水産省、香川県の資料をもとに、年明けうどんの決まりごとと由来を紹介します。
年明けうどんの決まりごと
元日から 1 月 15 日までに食べる
年明けうどんの公式サイトは、年明けうどんを「元旦から 1 月 15 日までに食べるうどんのことで、メニューとしてうどんに紅いトッピングなどを添えます」と説明しています。
決まりは 2 つだけです。
- 元日から 1 月 15 日までに食べる
- 白いうどんに、紅い具を添える
紅い具は、紅ければなんでもよい
公式サイトは、紅い具の例として、かまぼこ、えび天(練り物)、金時にんじんのかき揚げ、梅干し、えびの天ぷらを挙げ、「紅いものであればなんでも良い」と書いています。
農林水産省のデータベース「うちの郷土料理」は、紅いあん餅、えび、いくら、梅干し、かまぼこ、トマト、明太子、紅しょうが、にんじんなどを挙げ、具材は自由だと説明しています。
上の写真は、えびの天ぷらとかまぼこがのった鍋焼きうどんです。年明けうどんとして作られた一杯ではありませんが、紅い具をのせた姿はこれに近いものです。
なぜ新年にうどんなのか
太くて長いうどんは、長寿を祈る縁起物
公式サイトは、由来をこう説明しています。
うどんは、太くて長いことから、古来より長寿を祈る縁起物として食べられてきました。「年明けうどん」は、純白で清楚なうどんを年の初めに食べることにより、その年の人々の幸せを願うものです。
農林水産省も、同じ説明を載せています。白いうどんに紅い具を添えると、紅白のめでたい一杯になります。
年越しそばに並ぶ行事として
公式サイトは、麺を食べる行事としては「年越しそば」が有名だとしたうえで、讃岐うどんの地元の麺業界として、新しく「年明けうどん」を提唱し、全国に広めていくと書いています。
年末にそば、年明けにうどん、という並びです。
2008 年ごろに始まった、新しい行事
香川のうどん業界が提唱した
農林水産省は、年明けうどんを「香川県のさぬきうどん振興協議会が新たな麺食行事の普及を目的に始めた取り組み」と紹介しています。全国製麺協同組合連合会の 2009 年 10 月のお知らせには、前の年の秋から活動を始めて 2 年目を迎える、と書かれています。活動の始まりは 2008 年の秋です。
公式サイトによると、「年明けうどん」の題字は、総本山善通寺の法主が書いたものです。善通寺は、中国からうどんを伝えたといわれる弘法大師空海の生誕地です。
商標として登録されている
公式サイトによると、「年明けうどん」は商標として登録されています。
| 登録番号 | 対象 | 権利者 | 登録日 |
|---|---|---|---|
| 第 5245603 号 | うどんの麺、うどんを主とする飲食物の提供など | 本場さぬきうどん協同組合、香川県製粉製麺協同組合、小豆島手延素麺協同組合 | 2009 年 7 月 10 日 |
| 第 5327087 号 | うどんの広告 | 全国製麺協同組合連合会 | 2010 年 6 月 4 日 |
商標を取った理由について、全国製麺協同組合連合会は、海外での讃岐うどんの商標問題のような事例が起こらないよう、あらかじめ守っておくためだと説明しています。公式サイトは、「年明けうどん」は独占的に使用することはできないと書いています。企業や団体が使うときは事前の申請が必要です。
香川の年明けうどん
紅いあん餅入りのうどん
香川県の雑煮は、白味噌にあん餅を入れる「あん餅雑煮」です。かがわ県産品振興機構のお知らせによると、本場さぬきうどん協同組合は 2013 年に、この食文化を取り入れた、紅いあん餅入りの「さぬきの年明けうどん」を開発しました。
香川県知事のレポートは、かけうどんに金時にんじんと赤いあん餅が入ったうどんを紹介し、あんがいりこだしに溶けて、あん餅雑煮のうどん版になっていると書いています。あん餅雑煮うどんを出す店は、西讃のうどん人気店の記事でも紹介しています。
提供店の情報サイトと、12 月の催し
香川県は、年明けうどんを出す店を紹介する情報サイトを毎年公開しています。2026 年 1 月の分では、公開の時点で、県内 111 店、県外 11 店の、あわせて 122 店が載りました。店は随時追加されます。
香川県では、2014 年から「全国年明けうどん大会」がサンメッセ香川で開かれてきました。香川県知事のブログによると、2023 年 12 月の大会は 10 回目で、2 日間に 3 万 1 千人あまりが来場しました。
2024 年と 2025 年の 12 月には、同じサンメッセ香川で「全国ご当地うどんサミット in さぬき」が開かれ、年明けうどんも出されています。公式サイトによると、2026 年は 12 月 5 日と 6 日に、第 13 回が開かれます。
家で年明けうどんを作る
年明けうどんに、むずかしい決まりはありません。いつものかけうどんに、かまぼこや梅干しをひとつのせれば、年明けうどんになります。
一玉 うどんログでは、店で食べた一杯だけでなく、家で作った一玉も記録できます。新年の最初の一玉に、どんな紅い具をのせたかを残してみてください。
参考にした資料
- 年明けうどん・商標・ロゴ・題字(本場さぬきうどん協同組合 年明けうどん普及委員会、さぬきうどん振興協議会)
- (お知らせ)「年明けうどん」(全国製麺協同組合連合会)
- 年明けうどん 香川県(農林水産省 うちの郷土料理)
- 「全国年明けうどん大会 2023 in さぬき」を開催しました(香川県 知事ブログ、2023 年 12 月 7 日)
- 「全国ご当地うどんサミット in さぬき」に参加しました(香川県 知事ブログ、2024 年 12 月 13 日)
- 知事レポ No.40(香川県、2026 年 2 月 2 日)
- 「年明けうどん」提供店を紹介する情報サイトを公開します(香川県 県産品振興課、2025 年 12 月 2 日)
- 「さぬきの年明けうどん」完成!(かがわ県産品振興機構 LOVE さぬきさん、2013 年 11 月 1 日)
- 「年明けうどん」提供店情報サイト(「かがわの食」Happy プロジェクト)
- 全国ご当地うどんサミット in さぬき(全国ご当地うどんサミット in さぬき 実行委員会)
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一玉 うどんログで、食べたうどんを一玉ずつ記録できます



